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  • 執筆者の写真: 奏風 夕宮
    奏風 夕宮
  • 3月16日
  • 読了時間: 1分

放課後、玄関の下駄箱の前。まわりには誰もいない。

目の前には、あこがれの先輩、林葉さんの通学靴が……。

そっと手にとり、中底に鼻先を近づけてみる。

鼻腔に満ちる、革のにおいと、甘酸っぱい秘めた体臭……。

彼は、自分がひどく悪いことをしていると感じ、その場を急いで立ち去りますが。

「ちょっと、君」

不意に呼び止められ、恐る恐る振り返ると、そこには……。

「あたしが声かけた理由、わかるよね」

林葉先輩は、怒ってはいないようだけど、微笑むでもなく、困ったような表情をしています。

彼は、先輩に聞かれたことを、正直に打ち明けます。

「君が、ふたりだけの秘密、絶対守れるっていうなら、もっと、嗅がせてあげてもいいよ。どお? 約束、守れる?」

先輩は、ここではなんだからと、生徒会室へ行くことを提案します。

もしかして、林葉先輩と、ふたりっきりになれるのか?



 
 
 

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